「今の日本は、日本らしさが見つけられないですね。日本的なあり方というのは八百万の神が並列しているように、いくつもの価値観が共存できる世界です。対立的なものを共存させてきた懐の深さが日本にはあります。人間もいっしょで、やさしいときもあれば、おこるときもある。ですから、いろんな価値観が共存しているところが面白い。ところが最近は一般庶民に自己責任まで求めたりして、国家がそんなことを国民に求めることは本来ありえないことです。いわば、覚悟なしに権力を持ってる人間が多すぎます。小泉首相も総理大臣という立場を明確に主張しすぎています。もっと一人の人間に戻ったときの心の葛藤が見えればいいんでしょうが。ある種のアイデンティティ病でしょう。阪神大震災当時の村山さんのほうがおろおろして正直でした。素の顔を見せてくれるほうが国民としても安心できます。小泉さんは仮面で突っ走りすぎでしょうね」。