「困った、困った」といっても、それは自分の置かれた立場から見て、困っていることが多い。たいがいは、自分で決めたことで自分の首を絞めている。
困ったときはその立場をちょっと離れてみればいい。約束を守れなくて困ったとしても、死ぬか生きるかといって悩むようなことじゃない。ちょっと勇気を出して、あと一月待ってもらえますかと言えば、何とかなるんです。
「困る」とは「思うようにならない」ということ。でも、世の中は思うようにならないのが当り前。思うように人生を生きようとしたら、人生をとても狭いものにしてしまうんです。
現実は、思うようにならないことにあふれています。思うようにしようと思っていたら、思ってもみないことには目がいかなくなる。だが、思ってもみないことにこそ豊かなものがある。思うようにならないことを拒絶したら、その体験を捨てることになる。それではもったいない。
「困った」ということは、これまでのやり方や見方では通用しない事態が起こったということ。それはチャンスなんです。それによって、白紙の状態になって自分の智恵に聞くことができるからです。
すると、一瞬一瞬がクリエイトの場になるんです。普段使わない頭が回転を始めます。そこで過去のやり方や見方に固執すると、クリエイトする機会を捨てることになってしまいます。