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人が死んだら、なぜお坊さんを呼んでお葬式をするのか? 素朴な疑問なのですが、お葬式についてあれこれ考える前に、理解しておいてほしいと思うんです。
私は、「お葬式は人生の卒業式」だと説明しています。学校の卒業式もそうですが、人間というのは節目がないと大きく変われない。だから昔から、元服だの、成人式といった節目を設けてきたわけです。では、生まれたときが入学で、死んだときが卒業かというと、そうではない。本来、仏教では得度(とくど)して仏の教えを学び、坐禅を組んでということになりますが、仏教とご縁ができた、お寺にご縁ができたときが入学なんです。お寺というのは、寺子屋、学校の役割もあったわけで、昔の人たちはお寺に入学しているという意識があった。だから、卒業式はお寺にやってもらうのが当たり前だったんですね。
ところが今は、東京などの都会では、ふだんの生活でお寺とつきあうことはほとんどなくなってきています。そこで、どこで卒業式をやってもらうんだろう? 葬儀屋さん、もっと自由にやってもいいの? といった多様な考え方が出てくるわけですね。
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