書評『ベラボーな生活』

月刊「ゆうゆう」主婦の友社 2006年9月1日 10月号 
youyou

入門試験は玄関での座り込み、真冬も裸足で掃除と坐禅を繰り返し、出された食事は吐いてでも平らげねばならず……。老師や僧仲間とのエピソードを交え、禅道場での修行の日々を軽妙な筆致で綴った。限界の中で引き出される知恵とユーモアに、人間の底力を感じる。
月刊「ゆうゆう」〔秋のお楽しみ企画〕b3


「日本経済新聞」日本経済新聞社  2006年7月5日 夕刊

エンジョイ読書[文化面]

臨済宗僧侶の作家である著者は修行時代、肥料用の牛フンを手でつかむよう先輩に指示された。
ためらう著者に先輩は一言「なんで汚いんか、説明してんか?」。
禅寺修業の基をなすのは「人間に起こる奇跡を信じる」態度だという。
現代人の合理的思考を根底から揺さぶる修行法の数々を、軽妙な筆致で紹介する。


「週刊ポスト」小学館  2006年7月3日発売(7月14日号)
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berabo
芥川賞作家の“修行時代”
 作家で僧侶である著者が、かつて京都の禅道場で修業していた頃の出来事を綴ったエッセイ集。道場前に座り込んでから3日目でようやく許されるという入門から、短い睡眠時間、季節にかかわらず裸足、日ごろは質素な食事ながら信者の前では大量の食事を吐いてでもすべて平らげねばならないなど、非常識が強要される日々が続く。しかし<それによって我々は、その意義や効果については自分で考えてきた。しかもそれは自分の中に、その意義や効果を信じる力をも培った>という。禅寺での知られざる生活をユーモラスに描きながら、一般社会の“常識”について再考させてくれる。(馬)
『ベラボーな生活』朝日新聞社 1050円(税込)
装 丁/坂川栄治+田中久子(坂川事務所)
装 画/熊井 正

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